ヘッジファンドとETFの違いは?どっちに投資すべきか徹底比較!

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ヘッジファンドとETFは、投資対象として選ぶべき方向について悩むことがありますね。

そこで、ヘッジファンドとETFを詳細に比較し、どちらが適しているか考えてみましょう。

おそらく、この記事に辿り着いたのは、この疑問を解決しようとしているからではないでしょうか?

ヘッジファンドとETFは、国内ではあまり一般的な投資手法ではありませんが、欧米ではよく利用されています。しかし、日本の個人投資家にはまだあまり浸透していないのが現状です。

そこで、この記事ではヘッジファンドとETFの違いを具体的に10のカテゴリに分けて詳しく比較してみましょう。

ヘッジファンドとETFの概要

まず、ヘッジファンドとETFの概要について簡単に説明します。

ETFの概要

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ETF(Exchange Traded Fund)は、日本では一般的に「上場投資信託」と呼ばれ、その名の通り市場で取引可能な投資信託です。ETFの中身は、投資信託のインデックスファンドと本質的には同じです。具体的には、個人投資家から調達した資金を、特定の市場指数(ベンチマーク)と同じように運用するファンドです。

ここで言う市場指数とは、株式市場における代表的な指数である「日経平均株価」、日本のTOPIX指数、米国のS&P 500など、さまざまな市場を対象にした指数を指します。さらに、ETFは株式に限らず、債券、通貨、コモディティなど、様々な資産クラスに投資することができます。

ETFは、その日の基準価格がリアルタイムで決まり、取引所が開いている時間帯にリアルタイムで売買が行えます。

売買方法も株式取引と同様で、指値注文を用いて特定の価格で売買することも、信用取引を通じて資金を借りて取引することも可能です。

ヘッジファンドの概要

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ヘッジファンドは、あらゆる投資手法を試み、どんな市場環境においても利益を上げることを目指す運用スタイルのファンドです。

「ヘッジ」の言葉は、直訳すると「避ける」を意味し、この名前が示す通り、ヘッジファンドはリスクを最小限に抑えながら高いリターンを目指します。

ヘッジファンドの投資対象は多岐にわたり、株式、債券、為替などさまざまな資産クラスを対象としています。また、先物取引や信用取引など、積極的な取引戦略を駆使して市場の状況に左右されずに収益を追求します。

ヘッジファンドとETFの違いを徹底比較

カテゴリヘッジファンドETF
01 運用成績年間利回り+10~+40%年間利回り+3~+15%
02 投資対象株、債券、通貨、商品の組合せ株、債券、通貨、商品の指数
03 投資方針絶対収益相対収益
04 運用残高4.4兆ドル10.0兆ドル
05 手数料体系成功報酬信託報酬
06 最低投資額100万円~数億円数千円~数万円
07 流動性売買タイミングが限定される市場の取引時間中は売買可能
08 運用者の質トップレベルの人材一般的な人材
09 募集方法私募公募
10 投資家層富裕層・機関投資家が中心
※最近では一般の個人投資家も増加
個人投資家と機関投資家

上記の10カテゴリにおいて、ヘッジファンドとETFの比較を行いました。両者には評価できる要素が存在しますが、我々は「ETFは購入のタイミングが難しく、一定の資産があればヘッジファンドを検討する価値がある」という結論に至りました。

それぞれのカテゴリにおいて、ヘッジファンドとETFの違いについて詳しく解説していきましょう。

その1 運用成績

カテゴリヘッジファンドETF
01 運用成績年間利回り+10~+40%年間利回り+3~+15%

ヘッジファンドの過去の運用成績は、通常年間利回りが+10%から+40%に及び、非常に高いパフォーマンスを示しています。ほとんどのヘッジファンドは目標年間利回りを+15%以上に設定しており、この目標を達成できないファンドは市場から淘汰されてしまう傾向があります。この自浄作用は、投資家にとっては朗報ですね!

ただし、年間利回り+10%から+40%という数字は、長期間の平均であり、単年では+100%から+300%といった驚異的な成績を記録するヘッジファンドも存在します。

一方、ETFの過去の運用成績は、通常年間利回りが+3%から+15%程度です。たとえば、SNS上でインフルエンサーが+30%以上のリターンを宣伝していることがあるかもしれませんが、これは一時的な短期的な実績に過ぎません。

具体的な例として、世界的に人気の高いETFにはVTI(バンガード・トータル・ストックマーケット ETF)とVOO(バンガード・S&P 500 ETF)があります。

VTIは「CRSP USトータルマーケットインデックス」に、VOOは「S&P 500」に連動しています。最近では、米国経済の強い成長に伴い、一時的に+30%以上のリターンを示し、SNS上で話題となりました。しかし、S&P 500の長期的な平均利回りは約+7%であるため、長期的な視点では+10%弱程度と考えるべきです。

CRSP USトータルマーケットインデックスは2011年以前には存在せず、長期的なデータは限られていますが、ほぼS&P 500と同様の動きを示しています。また、日本株価指数に連動するETFは、利回りが低くなる傾向があります。

たとえば、国内ETFで最も資産規模の大きいNEXT FUNDS TOPIX 連動型上場投資信託は、15年間の平均利回りが+2.7%と、あまり満足できる数字ではありません。

その2 投資対象

カテゴリヘッジファンドETF
02 投資対象株、債券、通貨、商品の組合せ株、債券、通貨、商品の指数

ETFの投資対象は、主に株式、債券、通貨、商品などの指数です。ただし、指数そのものへの直接の投資は不可能です。代わりに、対象指数と同じ銘柄や比率で株式や債券を保有することによって、指数の動きに連動する運用成果を目指します。

代表的なETFの例として、NEXT FUNDS TOPIX 連動型上場投資信託が挙げられます。このETFは、TOPIXに連動し、東京証券取引所の第一部に上場する全ての銘柄に時価総額の比率で投資しています。

国内の株式を対象とするETFは多岐にわたり、投資家のニーズに合わせた選択肢が存在します。たとえば、時価総額の大きな銘柄に重点を置くETFや高配当銘柄に投資するETF、特定の業種に焦点を当てるETFなどがあります。さらに、指数の2倍の動きをするレバレッジ型ETFなど、多彩なバリエーションが提供されています。

また、ETFは金やプラチナなどの貴金属、原油先物価格に連動するものなど、さまざまな商品に対するリアルタイムな投資も可能です。これにより、特定の商品の価格上昇を予想する際に迅速に投資できます。

一方、ヘッジファンドの投資対象も株式、債券、通貨、商品などが一般的ですが、ヘッジファンドはこれらの資産を組み合わせ、最大の収益を追求します。

ETFとの大きな違いは、ヘッジファンドが規制が厳しいとされる未公開の株式(プライベートエクイティ)、非上場の株式、証券化商品、仮想通貨などにも投資できることです。また、ヘッジファンドはこれらの投資対象にオプションなどのデリバティブを活用することや、ショートポジション(売りポジション)を組み入れることがあります。

どのように組み合わせるかはヘッジファンドの戦略に依存しますが、個人投資家にとっては知識やポジション管理の手間を心配する必要はありません。

その3 投資方針

カテゴリヘッジファンドETF
03 投資方針絶対収益相対収益

ETFは通常、市場平均(ベンチマーク)との「相対収益」を追求するために運用されます。これは、大部分のETFがインデックスファンドであるためで、特定の株価指数などのベンチマークと完全に一致するように動きます。

具体的な例を挙げると、米国の株価指数であるS&P500の上位銘柄構成は以下の通りです。S&P500を対象とするETFは、この銘柄リストに合致するように株式に投資します。

Rank銘柄名構成比率
1APPLE INC6.6%
2MICROSOFT CORP6.0%
3AMAZON.COM INC3.5%
4TESLA INC2.1%
5ALPHABET INC-CL A2.1%
6ALPHABET INC-CL C1.9%
7META PLATFORMS INC-CLASS A1.9%
8NVIDIA CORP1.8%
9BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B1.3%
10UNITEDHEALTH GROUP INC1.1%


数は極めて限られていますが、ETFの中にもアクティブファンドが存在します。アクティブファンドはベンチマークを上回ることを目指して運用されますが、それでも基本的には指数などとの連動を避けることはありません。

一般的に、アクティブファンドがベンチマークを大幅に上回ることは稀です。なぜなら、市場が下落するとファンドマネージャーが株式を売却する予想を立てた場合でも、実際には市場が上昇することがあるからです。このような状況が発生すると、ファンドの運用方針と実際の動きが合致せず、投資家に説明が難しくなります。

一方、ETFは厳格な規制が適用され、アクティブな運用は制約されています。そのため、ETFの利回りの期待値は、ベンチマークをわずかに上回る程度に設定されがちです。たとえば、目標が指数+3%である場合、指数が+5%であればETFも+8%を目指し、-6%であれば-3%のリターンを目指します。

一方、ヘッジファンドは「絶対収益」の投資方針で運用されることが多いファンドです。ここでの「絶対」は、比較対象がない状態で収益を追求するという意味です。

たとえば、米国株式に焦点を当てたヘッジファンドの場合、S&P500が下落している状況でも利益を上げることが可能です。なぜなら、ETFのように制約が多くないため、空売りや先物取引などを積極的に活用して市場の下落に対するリスクを管理しながら収益を追求できるからです。

その4 運用残高

カテゴリヘッジファンドETF
04 運用残高4.4兆ドル10.0兆ドル

運用残高は2021年12月時点で、ETFが10.0兆ドル、ヘッジファンドが4.4兆ドルという、驚くべき数値となっています。これにより、ETFの規模はヘッジファンドの2倍以上に達しています。

ETFはヘッジファンドに比べて歴史が浅いと言えます。ヘッジファンドは1949年に誕生し、それに対してETFは1990年に初めて登場しました。この事実から、「ETFの方が人気があるから運用残高が多いのでは?」と考えるかもしれませんが、その理由は単純な人気だけに帰結するものではありません。

実際には、ETFは投資信託と比較してコストが低いという利点を持っており、近年では多くの投資家が投資信託からETFへと資金を移していると言われています。このコスト効率の高さが、ETFの運用残高の増加に大きく寄与しています。

一方で、ETFと投資信託は投資家層が似ており、歴史が古く資産残高の多かった投資信託からETFへの移行は自然な流れと言えます。

しかし、ヘッジファンドとETFは投資家層や募集方法が大きく異なるため、単純に運用残高を比較することは難しいのです。

その5 手数料体系

カテゴリヘッジファンドETF
05 手数料体系成功報酬信託報酬

ヘッジファンドの主要な手数料体系は、通常、運用利益の10~50%の成功報酬に基づいていますが、一般的には約20%が一般的です。

運用利益が増加すれば、ファンドの報酬も相応に増加し、逆に運用利益がマイナスになる場合、ファンドの報酬はゼロになります。このため、ヘッジファンドと投資家の関係は、お互いに利益を追求するWin-Winな関係と言えます。

さらに、多くのヘッジファンドはハイウォーターマーク方式を採用しています。この方式では、過去の最高水準を超えた場合にのみ成功報酬が発生します。例えば、ハイウォーターマークが特定の金額に達し、それを上回る利益が生まれた場合に、投資家は成功報酬を支払うことになります。

成功報酬の計算例

  • 1期目:1,000万円 → 1,200万円  成功報酬は200万円×20%=40万円
  • 2期目:1,200万円 → 1,100万円  成功報酬はゼロ
  • 3期目:1,100万円 → 1,300万円  成功報酬は100万円×20%=20万円
  • ※3期目では1,300万円から最高値である1,200万円を引いた「100万円」が成功報酬の対象


これは、値動きが激しい場合であっても、投資家から過度な手数料を徴収しないようにする制度です。

一方、ETFの主要な手数料体系は、信託報酬として運用残高の0.1〜0.5%が一般的です。

この信託報酬は、運用の結果にかかわらず、定期的に発生するため、運用が損失を出している場合でも、投資家の口座から差し引かれてしまいます。

ETFは基本的にベンチマークに従った運用を行うため、成功報酬の仕組みが適用されないのは理にかなっています。

また、多くの証券会社では、ETFの売買手数料が株式の売買手数料と同様であることが一般的です。これにより、ETFの取引が手頃なコストで行える一方、日本の証券会社の営業担当者はETFをあまり積極的に勧めない傾向があります。

その6 最低投資額

カテゴリヘッジファンドETF
06 最低投資額100万円~数億円数千円~数万円

ETFの最低投資額は通常、数千円から数万円程度で、投資信託に比べて高めですが、個別株に比べれば安い水準に位置しています。そのため、ETFへの投資は比較的敷居が低いと言えます。

通常、最低投資額が低い場合、市場の変動を検討しながら積み立て投資を行うことが適しています。しかし、ETFについては基本的に積み立て投資が難しいことがあります。一部の証券会社では株式累積投資を活用してETFを積み立て投資することができる場合もありますが、この場合、口座管理手数料が発生することがあるため、注意が必要です。

一方で、ヘッジファンドの最低投資額は通常、100万円から数億円と高額で、投資ハードルは高いと言えます。この高額な最低投資額は、ヘッジファンドが元々一部の富裕層や機関投資家向けのファンドであったためです。

海外の有名ファンドでは、最低投資額が1億円以上というケースも一般的でしたが、近年では1,000万円に設定しているファンドも増えています。

国内でも、一般の個人投資家にも投資の機会を提供するために、100万円から投資できるヘッジファンドが存在しますが、ヘッジファンドの基本的な特性から高額な最低投資額が設定されることが多いです。

その7 流動性

カテゴリヘッジファンドETF
07 流動性売買タイミングが限定される市場の取引時間中は売買可能


ETFは投資と解約が市場の取引時間内で何度でも行えるため、流動性が高く、短期投資に適しています。

ただし、ETFの価格は市場における売り買いの需給によって決定されるため、売買が少ない銘柄では望む価格での取引が成立しないこともあります。

出来高や売買代金が多いETFを選ぶことで、売却時に買い手が不足するリスクを軽減できます。

一方、ヘッジファンドは投資と解約のタイミングが通常制約されており、流動性が低い傾向があります。投資タイミングは一般的には月に1回が多く、申し込んだ翌月の第1営業日から運用が開始されます。

解約タイミングはファンドによって異なり、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年に1回などが設定されています。

この制約は、ヘッジファンドがどのような資産に投資しているかに応じて変動します。上場株式や為替などの高い流動性を持つ資産に投資するファンドでは、比較的頻繁に解約が可能です。一方、未上場株式や流動性の低い資産に投資するファンドでは、解約タイミングが長期間にわたることもあります。

ヘッジファンドの解約タイミングが制約される背後には、合理的な理由が存在します。それは、ヘッジファンドがデリバティブなどの複雑な金融商品を積極的に活用しているため、急激なポジション解消による損失を防ぐ必要があるからです。

また、ヘッジファンドは市場の下落局面でも利益を上げることができる一方で、市場の動揺に影響を受けることがあるため、投資家からの大量解約が発生することを避けるためにも、解約タイミングを制限するのです。

これにより、既存の投資家の利益を保護する役割が果たされています。

その8 運用者の質

カテゴリヘッジファンドETF
08 運用者の質トップレベルの人材一般的な人材

ヘッジファンドとETFの両方には運用者が存在しますが、ヘッジファンドには世界レベルのファンドマネージャーが多く集結しています。これには最も大きな理由があります。それは、ファンドマネージャーの報酬額です。

ヘッジファンドには成功報酬があると前述しましたが、これがファンドマネージャーの報酬に直結します。ヘッジファンドは通常、役員報酬などを公に開示しないため、ファンドマネージャーの報酬はファンドの収益からおおよその推測に過ぎません。

Forbes誌による2018年のファンドマネージャー報酬ランキングをご紹介します。

順位ファンドマネージャー報酬額ファンド名
第1位マイケル・プラット20億ドルブルークレスト・キャピタル・マネジメント
第2位ジェームス・シモンズ18億ドルルネッサンス・テクノロジーズ
第3位デビッド・テッパー15億ドルアパルーザ・マネジメント
第4位ケネス・グリフィン14億ドルシタデル
第5位レイ・ダリオ9億ドルブリッジウォーター・アソシエイツ

驚くべき報酬額ですよね。もちろん、このような高額の報酬を獲得できるのはごく一部の人々に限られますが、これがなぜ優れた才能がヘッジファンドに集結する理由の一つです。

一方、ETFの運用者には、このような高額な報酬は期待できません。ファンドマネージャーの仕事は、投資対象を徹底的に調査し、分析した上で銘柄を選別し、運用ポートフォリオを構築することです。

しかし、ETFは指数に連動するように売買されるため、優れたファンドマネージャーのような専門的なスキルや判断力は必要ありません。機械的かつ正確にトレードを実行できることが重要であり、そのため、ETFの運用者は一般的なスキルを持つ人々が担当します。

その9 募集方法

カテゴリヘッジファンドETF
09 募集方法私募公募

ヘッジファンドとETFでは、資金募集の方法が完全に異なります。

ETFは「公募」として知られ、広範な投資家層を対象に資金調達が可能です。実際には、証券会社で口座を開設するだけで、特別な条件なしに誰でも投資できます。これは非常にアクセスしやすい仕組みです。

しかし、ETFには厳格な規制が適用され、投資家への情報開示や報告が求められます。投資方針や運用内容についても厳しい規制があり、そのため高いリターンを期待することは難しい傾向があります。

一方、ヘッジファンドは「私募」として知られ、特定の少数の投資家を対象にのみ資金を調達できます。ファンドによって条件は異なりますが、「既存の投資家からの紹介が必要」や「一定の金融資産を所有していること」などの条件が設けられています。そのため、一般の銀行や証券会社ではヘッジファンドへの投資は難しく、銀行員や証券マンの多くもヘッジファンドに関する知識を持っていないことが一般的です。

私自身も銀行での勤務経験がありますが、その時はヘッジファンドについて触れることはありませんでした。退職後、自己学習を通じてヘッジファンドについての理解を深め、投資を開始しました。

ヘッジファンドは募集に制限があるため、ETFに比べて運用資産は少ない傾向にあります。しかし、投資方針や運用内容の自由度が高く、リスクを管理しながら高いリターンを追求できる利点があります。

その10 投資家層

カテゴリヘッジファンドETF
10 投資家層富裕層・機関投資家が中心
※最近では一般の個人投資家も増加
個人投資家と機関投資家


ETFは公募されており、一般の個人投資家から機関投資家まで、さまざまな投資家が参加しています。ただし、国内のETFにおいては、投資家の約95%が金融機関からの投資であり、個人投資家の割合はわずか2%程度にとどまります。

これには特定の理由が存在し、ETFは証券会社の手数料が比較的低いため、証券マンが個人投資家に積極的に勧めない傾向があることが挙げられます。

一方、米国では、フィナンシャルアドバイザーが個人顧客の代理で運用口座にETFを組み込むケースも多く、そのため、個人投資家のETFへの投資も広がっています。

ヘッジファンドはもともと、富裕層や機関投資家向けのファンドとしてスタートし、現在でもその割合が高いです。ただし、ヘッジファンドの発祥地であるアメリカをはじめ、欧米諸国では、一般の個人投資家も参加できるようになっています。

日本国内では、個人投資家向けに募集するヘッジファンドが増加傾向にありますが、まだ数は限られています。

ETFは購入タイミングの見極めが難しく、一定の資産があればヘッジファンドがおすすめ

冒頭で述べました通り、「ETFは購入タイミングを正確に見極めるのが難しく、一定の資産を持っている場合、ヘッジファンドがおすすめ」という結論に達します。

ETFは短期的には市場のボラティリティが高いため、瞬時に高い利益を得ることが可能ですが、最終的には市場の上下を繰り返すため、長期的には低い収益しか期待できません。

また、短期的な利益を得るためには市場の動向を正確に読み取り、適切なタイミングで売買する必要があります。市場の動向を的確に読み取るスキルや経験がない場合、大きな損失を被る可能性も高く、高いリスクを伴う投資と言えます。

ETFは、既に個別株式のトレードを行い、購入のタイミングを見極める自信のあるプロの投資家に向いています。

一方、ヘッジファンドは最低投資額が高いというハードルが存在しますが、一度投資すれば長期的に高いリターンを期待できます。また、市場の下落にも強いという特性があり、現時点で市場が割高かどうかを心配せず、適切なタイミングで投資できます。さらに、市場の状況に応じてファンドマネージャーが適切に資産を調整するため、個人投資家が市場を判断する必要はありません。

ヘッジファンドは、市場を読むスキルや経験がないが、資産を長期的に運用したい兼業投資家、たとえばサラリーマンなどに向いています。

【参考】日銀によるETFの買い入れ


株式市場に関するニュースで、日銀によるETFの購入が話題になることがありますね。なぜなのでしょうか?その背後には「日銀がヘッジファンドではなくETFへ投資する理由」が存在します。

日銀がETFを購入する目的は、資産を増やすことではなく、日本の株式市場に資金供給し、株価を支え、2%の物価安定目標の達成を目指すことです。このため、日銀が購入するETFは、東証に上場している企業の株式の指数に連動するものが対象となります。

また、日銀のETFの購入は、取引時間の午前中に行われ、TOPIX(東証株価指数)が-2.0%以下に下落した場合に実施されることがあります。

ヘッジファンドとETFの違いまとめ

ヘッジファンドとETFは、投資家から資金を集めて運用するという共通点がありますが、その投資方針や運用実績には大きな違いがあります。

ETFは市場指数に連動して運用されるため、短期的には大きな利益を得ることができる一方で、市場の動向を正確に読めない場合、大きな損失を被る可能性もあります。

一方、ヘッジファンドは優秀なファンドマネージャーが様々な資産を売買し、市場の動向に左右されずに利益を追求する特性を持っています。

株式投資やその他の市場の動向を読む知識や経験がある場合、ETFは一つの選択肢として検討できますが、兼業投資家であるサラリーマンなど、日中の市場取引時間に制約がある場合には、運用をプロにお任せできるヘッジファンドがおすすめです。

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